弊社では、こうした不安を解消するための方法のひとつとして、「1on1」の実施回数を増やしています。
※「1on1って何?」という方は、こちらの記事をご覧くださいそこで今回は、弊社で実際に行った1on1の内容をフルで書き起こして公開する「1on1・全文書き起こし」の第三弾「リモートワーク編」をお届けします!(前回の「1on1・全文書き起こし」はこちら)
今回の1on1は、
・直接の上司部下ではなく、「斜め」のペア
・「リモートワークならでは悩み」が主なテーマ
・時間は30分
で実施しております。また今回は特に、「フルリモートワークの状況下で、自分のパフォーマンスやチームメンバーとの関係性をどうやって保つか?」ということを中心に話をしています。
通常とは働き方が異なる今だからこそ、チームのパフォーマンス維持やマネジメントにお悩みの方には、参考になるかと思います!
(↓今回の1on1にあたって、Wistantを使って事前に準備したアジェンダ。細かい内容は、のちほどの書き起こしパートで公開します)
左)メンター:「飲み会に行けないのがつらい…」舟迫 鈴さん
Webメディア「SELECK」の初代編集長。新卒でリーマン・ブラザーズに入社。香水ベンチャー、世界一周旅行を経て、2015年2月にRELATIONS入社。SELECKの立ち上げ・グロースを経験し、現在はマーケティングを担当。自前の熱燗マシーンを持っているほど、お酒好き。最近のブームはお取り寄せグルメ ✕ 美味しいお酒での晩酌。
右)メンティー:「絶賛妊娠中で不安は尽きない…」佐々木 千穂(執筆者)
国内SIer2社、外資ITにて営業を経験した後、2016年2月にRELATIONS入社。小売業向けマーケティングコンサル、コスト改善事業部「Less is plus」にてアライアンススキーム構築。現在、Wistant事業部にて、インサイドセールスとアライアンススキームの立ち上げを担う。現在妊娠中ですが、もっとパフォーマンスを発揮しなければ…と少し焦っています。
なお、今回の1on1においてはお互いのいつもの呼び名、「れいさん」「ちほりん」で呼ばせていただきます!
それでは早速いきましょう!
※弊社の場合、1on1においてはWistantの「事前アンケート機能」を使っています。詳しい機能はこちらの記事で紹介しています。
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(※ここからは、書き起こしになります。ポイントになりそうな箇所については、オレンジでハイライトしているので、ぜひ参考にしてみてください)
ー(舟迫)では、よろしくお願いします!今日はリモート1on1実施にあたって、なにか新しい試みをしようと思うんだけど、どうだろう?
(佐々木)良いですね!例えば、1on1に集中するためにSlackの通知をオフにするとか?
ー(舟迫)そうだね!あとは今日は、最初の10分は何でも話してOKのタイムにする?リモートワークで困っていることとか?
(佐々木)そうですね!では、始めましょう!
ー(舟迫)まず、RELATIONSも新型コロナウイルスの影響で全員が在宅勤務になったけど、なにか困っていることってある?
(佐々木)そうですね、正直私はそこまで困っていることとかはないですかね。しいていえば、毎度食事を作るのが面倒だな…というくらい(笑)
れいさんのGoogleカレンダー見て、「めっちゃお取り寄せしてる…!」と思ってた!(笑)あれ、食事の用意を簡単にする工夫ってことですよね?
▼舟迫のGoogleカレンダー(実物)
ー(舟迫)そう!(笑)特にお昼とか、簡単にしたいんだよね!だからお取り寄せを多用してる(ここからおすすめのお取り寄せについて少し話しましたが割愛)…他に、困っていることはある?
(佐々木)あとは、パフォーマンスやモチベーションの維持かなー。そこまで困っているわけじゃないですけど、前四半期は、悪阻による体調不良でメンタルダウンを起こしていたんです。でも、そこは比較的落ち着いてきたので…。問題は少なくなってきたかな。
2Q(今四半期)に関しては、早速新しいことにチャレンジし始めているので、それが楽しいです!初めて、note(会社ブログ)の執筆もできました!
※実際に執筆したこちら
ー(舟迫)それは良かった!前向きに業務ができているようで何より。
ちなみに、ちほりんは2QはWistantのアライアンススキームの構築を担うけど、そこはリモートでも問題なく進められそうかな?
(佐々木)先方の環境次第ではありますが、Zoomなどで遠隔で面談ができれば問題ないかなと思ってます。
ー(舟迫)仕事をする自宅の環境ってどう?
(佐々木)自宅にネット環境とかは備わっているので、問題ないです。ただ、仕事時間中、誰とも話さず黙々と業務を進めると少ししんどいですね…。
でも、今はDiscordだったり、Zoomで社内のメンバーと雑談1on1とかの取組みが始まったので、そこは問題なくなってきました!
ー(舟迫)じゃあ、今は多少不安はあれど、クリティカルな問題はないっていう感じなのかな?
(佐々木)そうですね!まぁ、あとは体調が安定すれば良いなって感じですね。
正直、妊娠してから毎日の体調のアップダウンが大きいから、その影響で仕事でパフォーマンスが出せていない時は悩むときはあります。でも、そこは自分で折り合いをつけなきゃなって思ってます。
ー(舟迫)今はとにかく健康第一だと思っているよ。来年、再来年でも仕事はできるしさ!
(佐々木)そうですね!今は自分ができることを精一杯やっていくべきですね。
ー(舟迫)最近、すごく良いなと思っていることがあって。さっきちほりんも言ってくれたけど、DiscordやZoomとかでいろんな人とコミュニケーションをとってくれてるよね。
▼実際の弊社のDiscordの画面
(佐々木)そうですね。もともとの性格上、新しいメンバーがちゃんと会社に馴染めているかなとか困ってないかなっていうのが心配だったり、フルリモートになってあまり姿を見せていないメンバーとかが心配だったりするので…。随時SlackやZoomでコミュニケーションとってますね。
ー(舟迫)そういうフォローはすごく助かってる…!
フルリモートワークになって、Slackの情報もすごくスピードアップしているから、なかなかキャッチアップも難しくなってると思うんだよね。なので、そこも含めてコミュニケーションの仕方を変えていくのも必要かなと。
では、次の話題にいこうか。良かったこと、悪かったことについて!
(佐々木)良かったこととしては、現時点で2QのOKRがすでに決まって、具体的に動き出せていることですね!早速今日、アライアンス候補先との面談がありました。
ー(舟迫)おー、それは素晴らしい!
(佐々木)ありがとうございます!2Qはスタートダッシュから、具体的に目標達成に向けて動き出せているなと思っています。
あとは、以前は週半分くらいは体調不良で業務ができなかったのですが、最近はそこそこ動けているし、集中力も以前と比べて回復してきたのでそこは良いなと思っています!
ー(舟迫)いいねいいね!
(佐々木)あとは、フルリモートになりましたが、以前に比べて会社のメンバーとコミュニケーションが取れているなと感じています。実は、Less is Plus(コスト改善事業部)にいた時と比べても、そうだなと感じてます。
ー(舟迫)へー!Less is Plusのほうが人数は多いけど、今のほうが逆にコミュニケーション増えたんだね。
(佐々木)Less is Plusにいたころは、出張ばかりで移動時間と面談時間がほとんどだったので、会社のメンバーと話せていなかったなと気づきました。
ー(舟迫)たしかに。それは新しい気づきだね!では、悪かったことはどうだろう?
(佐々木)悪かったことは体調とかコロナとかありますけど、私って、フォーカスしなければいけないことにフォーカスできてないことがあるなと感じています。良かれと思って、衝動的に対応してしまったり。
具体的には、他事業部からの相談や依頼に多く時間を費やしてしまっていたり、その事業部が進めている施策に関して考えてしまったり…。自分の事業にもっと集中しなければいけないと感じてます。
ー(舟迫)ちなみに、そう考えたのは何かきっかけがあったりするの?
(佐々木)きっかけは先週2019年4Qのフィードバックを実施してもらったことですね。その中で、人に手を差し伸べたり、サポートするのはとても良いところだけど、もっとフォーカスしなければいけないことってあるよねって改めて認識した感じですね。
ー(舟迫)確かにそうかもね、ちほりんは良い意味で、周りを助けるサポータータイプというか。
ただちほりんと1on1を長いことやっていて思うんだけど、その中でも「何かの領域で突き抜けたい」みたいな思いも持ってるよね。
(佐々木)そうですね。
ー(舟迫)そうすると、フォーカスするとか自分の成長に集中することはすごく大切かもしれないね。
(佐々木)特に2Qは産休前のラストスパートの時期なので、セールスにフォーカスしつつ、コンテンツ力を強化するという方向で行くのはよいのでは?という話になりました!
ー(舟迫)それはすごく良いと思う!超進化になりそう。良い機会だし、前向きな気持ちで取り組めているんだったらそのまま続けていってもよいのではないでしょうか!
(佐々木)あとは、最後。悪かったことに、フルリモートでのモチベーション維持が難しいと書かれてますが、今日話したことと矛盾してますね(笑)
ー(舟迫)でも、この時は思ったってことだよね。今業務のスピードも早いし、やらなきゃっていう気持ちが先行しがちだから、それがネガティブに働くこともあるけど、落ち着いて振り返ったら意外と大丈夫だったということもあるよね。
(佐々木)そうですね!金曜くらいからのってきて、動けているなって感じています。
ー(舟迫)そういう「のってきてる時」って、なにかきっかけがあったりするのかな?
(佐々木)んー、きっかけ。私の弱いところでもあるのですが、業務の達成イメージができているかどうかって結構重要だったりするかもしれないです。
ー(舟迫)あー、なるほどね!ゴールがなにで、そのためにはどういうアクションが必要かまで整理できると早いってことか。
(佐々木)そうですね。未知の領域で挑戦してるのはOKなんだけど、自分としてこれはちょっと打ち手として違うんじゃないかみたいにしっくりきていないときは、多分動きが遅かったりすると思います。
ー(舟迫)うーん、そっか!しっくりきていないっていうのは納得感ってことなのかな?
(佐々木)納得感もそうですし、あとは実感ですね。これはいけるって確証がなかった時とかは不安になります…。
ー(舟迫)不安になるね!それは!!Wistantはとくに新規事業だから、正解がなくて難しいというのはみんな感じていることだと思う。
個人的には、結構最後には思い込みの力って大切かもと思ってる。自分がこれは正しいっていう方法を試してみて、ちょっとまずいなと思ったら周りにどんどんフィードバックもらうというか、未完成でも周りに意見をもらうとか。そういうことが大切なんじゃないかな。
(佐々木)そうですね。1Qだったり、他の成果が出ていない期って自分で抱え込んであまり相談できていないことが多い気がしていて…。そうすると、自分ってパフォーマンス出せてないなーと最近振り返りの際に考えてました。
ー(舟迫)多分体調のこととかで負い目があると、相談しづらいとかあると思うんだよね。でも体調のこととかって、誰でもそうなることはあるから気にせず相談して。そのことは、業務と分けて考えられると良いよね。
あとは他に話したいことってある?
(佐々木)あと、悩んでいることとかではないですがスキルとか知識についてかな。
今までセールスを軸にキャリアを作ってきて、今後はコンテンツ力をつけるべきって先週のフィードバック面談のときに話があったんですけど、そういう力ってどうつけていったら良いのかなって。
ー(舟迫)コンテンツ力ってよく聞く言葉だと思うんだけど、コンテンツ力を分解すると色々あると思うんだよね。でもその中で、個人的に一番大切だと思うのが、「情報の受け手を理解していること」かなと。
発信する相手がどういう情報を欲しているのか? を理解しているとコンテンツ設計もやりやすくなる。ここは、今までセールスをしてきていろんなお客さんに会ってきたちほりんの強みだと思ってる。
だから、Wistantのお客さんをもっと理解すると、おのずと書きたいこととかテーマとか見えてくる気がするかなー。細かいテクニックとかは、これから磨いていけば良いと思う。
(佐々木)そうですね。2Qのアライアンススキーム構築も、アライアンス先のニーズや課題感、さらにその先のお客様の課題感も理解してなきゃスキームが作れないなと思っています。
ー(舟迫)今思ったんだけど2QのOKRでリードへのアプローチを設定してくれていたけど、その中でこれができるかもしれないね。リードの人たちを理解して、具体的にイメージできるようになると、その人に向けてどんなコンテンツを提供したら良いのかっていうのがわかってくると思う。
(佐々木)確かにそれはできますね!あとは、2Qの目標で月に1本はnoteを出そうと思っていて。アライアンス営業のnoteを書こうかなと思ってます。実はニッチな部類だなと思っていて、アライアンス先の開拓から案件出すまでって意外とノウハウが世の中に出ていないなと思って。
ー(舟迫)それは良いと思う!そこって自分の得意領域じゃん? だから得意領域のことを発信することで、考えを整理してコンテンツにするプロセスが踏めるから良いと思う。
(佐々木)じゃあ出してみようかな…!今日はこんな感じで、完了ですかね。ありがとうございました!
ー(舟迫)ありがとうございました!
▼最後に次アクションを設定しました
いかがでしたでしょうか?今回はフルリモートでの業務がスタートしたのもあって、冒頭の「何でも相談してOKパート」を厚めに1on1を実施しました。その時々に合った1on1の形を、常に試していくのも面白いと思います!
今回の1on1をまとめると、
・フルリモートワークだからこそ、冒頭の雑談を多めにし、より話しやすい状態を作る。
・良かったこと、悪かったことの振り返りに関して、そう考えたきっかけをきくことでメンターにより深い内省を促す。
・長い期間1on1を実施している(理解が深い)ペアであれば、メンティの思考の特徴などをメンター側から客観的に伝えることができる。
・パフォーマンスが出ている / 出ていない背景を深掘りすることで、メンティに気づきが生まれる。
・アドバイスを求められた際は、メンターの考えを伝える。
こうしたコツがあったかと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!