主にOKRと1on1の運用・改善にWistantをご利用いただいている、日本サカス株式会社様の導入事例インタビューの第二弾です。 Wistantの導入後、実際に現場ではどのような変化があったのでしょうか?
※インタビューの第一弾はこちらよりご覧ください。
▼インタビューさせていただいた方
日本サカス株式会社 工務リーダー 横山 貴志 様
日本サカス株式会社 蓼 雄希 様
▼日本サカス株式会社様について
昭和54年設立。全国の水族館や商業施設向けに水槽・アクアリウム事業を展開、総合プラスチック加工も手掛けてに取り組んでいらっしゃいます。(公式サイトはこちら)
ーー はじめに横山さんのご紹介をお願いいたします。
私は、工務のリーダーとして水槽の設置、配管、配線まで一貫して行う業務を担っています。
ーー Wistantを導入される前は、1on1はどのような内容だったのでしょうか?
以前の1on1では、業務に関する表層的な話をすることが多く、腹を割って話したいときは特別に食事の場を設けるなどしていました。
また、業務の悩みを相談されたときに「慰め」の会話は出来ていたのですが、根本的な課題まで深堀り出来ずに、同じ問題を繰り返させてしまうこともありました。
慰めが出来ていたことで「いい話ができたな」と当時は思っていましたが、今振り返るとそうでもないかもしれませんね(笑)。
ーー Wistantを導入されてから、1on1で話す内容が変わったのでしょうか? またその理由はなんでしょう?
Wistant導入以前は紙で目標を管理していたので、日常的に目を通すこともなく「どこを目指しているのか?」の視点が曖昧だったんです。
それが、Wistantの事前アンケートを通じて後輩が「何を、どこから話したらいいか」を考え、「目標達成のためにはこのやり方でいいのか?」という具体的なところまで話してくれるようになりました。
また、メンバーがメモ欄に記録したどんな行動をしたか? どんな失敗をしたか? といった過去のアクションを元に話を進められるので、「その場」的なコミュニケーションではなく、延長線上での話し合いができるようになったと思います。
さらに、後輩に対する自分自身の向き合い方や、コミュニケーションのし易さも格段に変わったと思います。業務の話の延長線上で「人としての在り方」も話すようになりましたね。
ーー現在、部下である蓼さんも1on1を通じて話す内容が変わった、ということですね。
そうですね。彼は、以前よりも経験を通じて感じたことや学んだことを話してくれるようになりました。また、「これやっていいですか?」といった自主的な質問も増えました。
さらに、私自身、彼の話を聞きながら新しい気付きを得ることが増えたなと。1on1は「向き合っている」ようなイメージを抱くじゃないですか。ただ、部下と話し合う中で「同じ視野を一緒に見ている感覚」が生まれるんです。
1on1の場を重ねることで「一緒な目線になってきたぞ」と。部下の育成だけではなく、私自身の成長にも繋がっていると感じられるのがとても嬉しいですね。
ーー同じ目線になっていることを実感できると…とても素敵ですね! 目標管理については、Wistantはどのように活用されているのでしょうか?
Wistantのコメント欄を活用して、目標達成までのプロセスとして何をしたか? 仲間がどのような協力をしてくれたのか? といったメモをとるようになりましたね。
これまでは、考えたことも忘れてしまうことが多かったので、書き留めることが出来て、さらに自分含め、仲間の目標の進捗具合が可視化されるのはモチベーションを保つためにも良いなと感じています。
また、これまでみてきたメンバーの中には「なりたい姿」はあっても、何から手をつけたらいいのか分からない子が多かったんです。そこで、「まずはXX月には水槽づくりに関わってみる」や、「現場に行くためにXXの経験を積む」といった具体的な目標を登録することで、達成のための明確なコミュニケーションが取れるようになったと思います。
ーー最後に、Wistantを導入して、一番「変化があった」と感じることはなんでしょう?
正直、これまでは「絶対達成できるだろう」という目標ばかり立てていたんです(笑)。ただ、忙しいと、日々目標に近づいているのかがわからなくなるじゃないですか。アクションの軸がずれていても気づかず、勝手に目標達成した気分になっていたのではないかなと。
なので、Wistantを導入し、目標とその進捗が可視化されたことで、各人が目標に向かって邁進できる環境ができたと思いますね。
ーーとても素晴らしい変化ですね。嬉しいお言葉をいただけて光栄です。ありがとうございました!
ーー はじめに蓼さんのご紹介をお願いいたします。
私は、横山さんの部下として、製作した水槽を搬入し、配管・配線工事をはじめとした現場での作業を行っています。
ーー Wistantが導入されてから1年が経ちましたが、ご自身の中での変化はありましたか?
私は新卒として入社し、現在2年目ですが、この1年で1on1の会話は大きく変わった印象があります。
導入以前は、紙に「よかったこと・悪かったこと」を書いて面談を実施していたんです。ただ、紙をずっと残している訳ではないので、後から書いたことを忘れてしまうんですよね。
対し、Wistantでは事前アンケートや議事録欄に記録を残せるので、過去の1on1で話した内容も確認しながら、上司と一緒に振り返りをしようという姿勢に変化していきました。
実際、導入初期はあまりWistantに対して馴染みがなかったのですが、この1年を通じて、目標達成のためにはどのようなアクションが必要か? 目標達成の先には何があるのか? といった具体的な話ができるようになり、仕事に対して意欲的になったと実感しています。
また、以前実施していただいたワークショップで、「成長目標」「業務目標」の違いについて学びました。その後、自分で「成長目標」を立て、業務に対する自分の姿勢や目の付け所が変わったと思います。
具体的な行動プランも自分で考えられるようになり、1on1でも「これがあると良いと思いませんか?」といった提案ができるようになりました。
ーーその姿勢はすばらしいですね…!ちなみに、「目の付け所が変わった」というのは具体的にどのような変化なのでしょうか?
私は、「1日に1つ以上新しい気づきを得る」ということを目標に掲げています。これまでも新しい気づきを得るタイミングは多々あったと思うのですが、明確に目標に落とし込み、Wistantのコメント欄にメモするようになってから「当たり前のことを疑う」という視点が身に付いてきたなと。
また、新しい気づきを記録した際に先輩方から「今度、詳しいこと教えて」とか「この気付きいいね」といったコメントをもらうことも多く、1on1の会話のネタや日常会話のきっかけになったりしていますね。
ーー目標管理については、Wistantを導入されてからの変化はありましたか?
以前は、目標は1年に1回立てるのみだったので、そもそもどんな目標を立てたのか1年経つ頃には忘れていたんです。会社として毎月の目標も発表されていたのですが、数値化もされておらず漠然としたものだったので、達成に意欲的になれなくて。
ただ、私はスマートフォンでWistantをみることが多いのですが、身近に目標を意識できる環境が出来たことで意識は断然変わったかなと。加えて、他のメンバーの目標もみることができるので、「上司と部下」だけでクローズになっていた情報がオープンになったと思いますね。
ーーこの1年でマネージャーの姿勢も変わったな、と感じることはありますか?
以前に増して、より気にかけてくださる頻度が増えたと感じています。Wistantは、1on1の日に目標更新の催促がくるじゃないですか。その際に、進捗が遅れていると声をかけていただくこともあって。
また、目標に向かってどんなアクションを実行していくべきか? ということを自分ごと化して、一緒に解決してくれているような感覚があります。これまで以上に「気持ち」が伝わってくるというか。
全社としても、大元のミッションや目標をこれまで以上に意識できる環境が整ったことで、より一体感が生まれたのではないかなと思います。月日が経つにつれて雰囲気がよくなってきていると感じていますね。
ーー お二方とも、取材にご協力いただきありがとうございました!(了)
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