「研修だけで管理職は変われる?」を語る夜──人事の放課後 vol.1 (7/29)開催レポート
HRトレンド 社外メンター イベントレポート
2025. 08. 01

「研修だけで管理職は変われる?」を語る夜──人事の放課後 vol.1 (7/29)開催レポート

「管理職研修をしても、現場が変わらない」
「研修はやるけれど、マネージャーは“やらされ感”いっぱいで…」
「そもそも、なぜ研修が必要だったんだっけ?」

 

そんな“もやもや”を抱える人事の方々が、他社の人事と率直に語り合える場をつくりたい
そんな思いから生まれたのが、今回の少人数制交流イベント「人事の放課後」です。

毎回トークテーマを変え、専門家の方をゲストにお招きして開催してまいります。

 

記念すべき第1回は、2025年7月29日(火)、LIFULL HUB麹町にて開催されました。

 

名称未設定のデザイン (49)

左:司会の岩井真理氏 右:株式会社フルート 代表取締役社長 菊池 裕太

 

初回のテーマは「管理職研修で管理職は変われるか?」

 

第1回のテーマは、現場で起きがちな“理想と現実の乖離”に真正面から向き合うもの。
講師には、日経ビジネス「課長塾」講師であり、5,000人以上の管理職を支援してきた中川紀篤氏をお招きし、プロコーチでハラスメント対策の専門家・岩井真理氏の司会進行で開催しました。

 

中川氏の講演では、長年の管理職支援で培われた実践知をもとに、「管理職研修で本当に変化は生まれるのか?」「変わらない背景には何があるのか?」といった問いに向き合っていただきました。
参加者の多くは、日頃から管理職研修に携わる人事の方々。深くうなずきながら、熱心にメモを取る姿が印象的でした。

名称未設定のデザイン (45)

中央:中川 紀篤 氏

 

中川氏の講演から、特に印象的だったという声の多かった内容を抜粋してご紹介します。

▼管理職研修で管理職が変わらない時、何が背景にあるのか?

管理職研修をしてもなかなか変化できないのは、“心理的な壁”があるから。

“心理的な壁”って、見えないけれど確かにある。それがあるままだと、人は動けないし、変わらない。

人事の皆様は、この管理職の“変われなさ”にも寄り添って、研修を設計していく必要がある。

▼管理職研修ではスキルをインプットすればよいのか?

“1on1のスキルアップ”も注目されていますが、基礎知識を教えれば対話がうまくいくと思われがちです。

そんなことはなく、そもそも“話したくない”“聞きたくない”という状態のままでは、どれだけスキルを学んでも意味がないんです。

“この人には話しても大丈夫“と思えるか。つまり“安全感“のある関係性こそが、変化の前提になります。

▼部下との関係性を改善してほしい管理職に、何が必要か?

“わかってくれない上司“っていうのは、“わかってもらえる関係をつくる努力“をどこかでやめてしまっているかもしれない。管理職に必要なのは、知識よりも、“自分のバリアに気づく力”だと思います。

“自分の中にある壁”を越えない限り、誰とも本当の意味でつながれないんです。

 

講演の問いを受けながら、参加者の皆様で各グループに分かれてディスカッション。

初めて会う他社の人事の皆様や、中川氏や岩井氏も一緒にテーブルに参加し、対話を深める時間も。

 

「自社でどこまで踏み込んだ研修設計ができるか」
「現場マネージャーの“腹落ち”をどう作るか」
「上司と部下の関係を変えるには、まず何から始めるべきか?」

 

など、日々の実践や悩みを交えて本音で語り合う姿が印象的でした。

名称未設定のデザイン (50)

 

交流タイムでは、軽食とドリンクを囲みながら自然と話が弾み、「もっと時間がほしい」「次回も絶対来たい」という声も多数いただきました。

 


参加者の声(一部抜粋)

「“心理的な壁”という言葉にハッとしました。うちの研修、まさにそこが抜けていたかも…」
「同じ悩みを持つ人事の方と話せて、気持ちが軽くなった」
「登壇者のお二人の実践知がすごくリアルで、参考になりました」

 

次回は「1on1をハラスメントにしないために」をテーマに開催!

参加者の方からは、

  • 「他社の人事と、ここまで率直に語り合えたのは初めて」

  • 「“研修の限界”を共有できたことで、少し気持ちが楽になった」

といった感想も寄せられ、少人数制の対話イベントとして好評をいただきました。

 

そして、次回の「人事の放課後」は、8月28日(木)開催!
今度は、「1on1」と「ハラスメント」がテーマです。

 


 

次回予告:「1on1をハラスメントの場にしないために」

📅 日時:2025年8月28日(木)19:00〜21:00
📍 会場:LIFULL HUB 麹町(半蔵門駅 徒歩2分)
👥 定員:20名

ゲスト:岩井 真理 氏(ハラスメント対策専門家/プロコーチ)

1on1が“対話”の場として機能するには何が必要なのか?
“善意ゆえのすれ違い”が、リスクになることもある──
そんな繊細なテーマを、深くやさしく掘り下げていきます。

 

お申し込みはこちら!

https://lp.wistant.com/jinjinohoukagoメンターズ|ウェビナー&ブログ|バナー (13)

マネジメントの課題をデータで見る - Wistant

この記事に関連する記事

組織における「対話」の再生(後編) 対話の「見える化」で目指すコモンセンス形成――学びで繋がる「社縁2.0」への展望
ピープルマネジメント 1on1 HRトレンド
組織における「対話」の再生(後編) 対話の「見える化」で目指すコモンセンス形成――学びで繋がる「社縁2.0」への展望
...
記事を読む
組織における「対話」の再生(前編)なぜ「本音で話せない職場」が増えているのか――対話を再構築する“コモンセンス”の重要性ーー
ピープルマネジメント 1on1 HRトレンド
組織における「対話」の再生(前編)なぜ「本音で話せない職場」が増えているのか――対話を再構築する“コモンセンス”の重要性ーー
...
記事を読む
新規CTA
1on1パーフェクトガイドブック
Wistantについてご不明な点がございましたら、
お気軽にお問合せください
まずはWistantを詳しく知りたい! 資料ダウンロード
いますぐ30日間トライアル! 無料で試してみる