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【徹底解説】1on1とは? その目的と効果、導入事例(5社)を紹介
1on1

【徹底解説】1on1とは? その目的と効果、導入事例(5社)を紹介

メンター(多くの場合、上司やマネージャー)とメンティ(部下・メンバー)が1対1で対話を行う、「1on1(1on1ミーティング)」を導入する企業が増加しています。

本記事では、1on1に興味を持ちはじめた方から、すでに実践されている方にまで、参考になる1on1のノウハウをお届けします。具体的には、下記のような内容を学ぶことができます。

・1on1の定義や導入のメリット、効果
・1on1において、メンターが身につけるべきスキル
・1on1の活用事例(5社)
・1on1でありがちな「失敗」とは
・うまくいく1on1の進め方
・1on1の状態を可視化し、改善する方法

それでは、早速始めましょう!

 

そもそも「1on1」とは何か?

 

1on1とは、メンター(多くの場合は上司・マネージャー)とメンティ(部下・メンバー)が1対1で対話をする場のことです。

その目的は、個人のパフォーマンス向上です。マネージャーが部下に対し一方的にレビューをするのではなく、あくまでもメンバー個人のパフォーマンスを上げるための場となります。

1on1メンティメンター


主役は、あくまでも「話をする側」であるメンティです。メンターは、メンティをサポートする脇役になります。

ですがそもそもなぜ、この1on1という形が広がっているのでしょうか?

「1on1という場をわざわざ作らなくても、普段からマネージャーがメンバーの成長に関する話をすれば良いのでは」という意見も出てくるかもしれません。

しかし多くの企業では、マネージャーの頭の中は目標達成でいっぱいです。従って、マネージャーとメンバーの会話の多くは、チームの目標達成に関わることになりがちです。

そこで、確実に個人のパフォーマンスの向上と向き合う機会を作り出すために、1on1という場を設けているのです。

 

1on1を導入するメリットとは?

 

1on1を導入することで、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

condition

①メンティ(メンバー)にとってのメリット

・こまめに相談をする機会を持つことができる。
・短いスパンでフィードバックを受けることができるので、業務の改善につなげられる。
・自ら内省するスキルが高まる。
・アイデアや改善案を自分から提案することができる。
・マネージャーとの関係性が向上し、コミュニケーションが円滑になる。

②メンター(マネージャー)にとってのメリット

・業務パフォーマンスに影響がありそうな、メンバーに関する情報を知ることができる。
・組織のビジョンやミッション、方向性に対するメンバーの理解度を確認できる。
・メンバーが困っていることにキャッチアップできる。
・中長期のメンバーのキャリアについて、対話することができる。
・メンバーとの関係性が向上し、コミュニケーションが円滑になる。

③チーム・組織にとってのメリット

・個人のパフォーマンス向上により、組織全体のパフォーマンスが上がる。
・1人ひとりの成長実感が増えることで、離職率が下がる。
・定期的に行われる人事評価への納得度を上げる。
・チームワークが高まることで、携わっているプロダクトやサービスがより良いものになる。

上記はほんの一部ですが、質の高い1on1を行うことで、組織に様々なポジティブな効果が生まれます。

 

1on1の導入事例【5社】

 

実際に1on1を実施している企業の多くは、2週間~1ヶ月に1回、30分ほどの時間を取り、1on1を実施しています。

しかし、具体的にどのように導入ハードルを乗り越え、効果的な1on1を浸透させたのでしょうか。 また、実際の1on1ではどのような対話を行っているのでしょうか。具体的な事例をご紹介します。

1on1シーン

①dely株式会社

・目標に対する障壁が発生した際の相談・対策や、コミュニケーションの推進などを目的として、全社で1on1を運用。

・以前は2週間に1度、30分で1on1を行っていたが、個人目標の達成サポートのためには少なすぎたため、頻度を週1回に増やし、時間も最大45分に設定。

・1on1をより密度の濃い時間にするため、Googleフォームを使った事前アンケートを実施。

詳細はこちら:マネジメントが事業と個人の成長サイクルを回す!delyの、目標管理と1on1の運用法

デル株式会社

・新人を対象とする1対1のメンター制度、定期的なマネージャーとの1on1ミーティング等を通じて、効果的なチームビルディングを行っている。

・1on1で話す内容は、数字の進捗ももちろん、将来に向けたキャリアプランから、プライベートな話まで多岐に渡る。

・1on1においては、①業務進捗 ②新しい挑戦 ③自己アピール の3点を、必ず聞くようにしている。

詳細はこちら:「1on1」がチームワークを生み出す!離職率5%未満、デルのインサイドセールスチーム

Supership株式会社

・2016年7月より、マネージャーと部下の対話の場所として「1on1」を導入。

・コミュニケーション不足を解消するとともに、自己成長のための内省と抽象化のサイクルを回すための場所として位置付けている。

・人事からの押しつけと捉えられないよう、社内には「隔週1回、30分は部下と1on1でコミュニケーションを取る機会を作ってください」という程度のガイドライン提示に留めている。

詳細はこちら:組織を変える第一歩は「人への興味」? 自走型の人材を増やす、Supershipの1on1活用

株式会社Gunosy

・Gunosy社のLUCRA事業部では、1人ひとりに向き合う場を設けるため、2017年から1on1を導入。

・タスクの進捗管理とメンタリングの2軸で、1on1の場を目的別に分けて運用することで、現在の業務に関連することだけでなく、中長期的な目標や理想の状態についても話ができるように。

・社員だけでなくアルバイトメンバーとも1on1を実施。マネジメントスキルを上げてもらうことを目的に、アルバイトメンバーとの1on1のメンターを社員に任せている。

詳細はこちら:事業目標は「ストーリー」で伝える。目的別の1on1を実践する、チームマネジメント術

グリー株式会社

・2007年より「MBO」による目標管理を導入。目標の達成基準を1on1で定期的な振り返ることで、個人の成長と組織目標の達成を実現。

・マネージャー向けの「1on1研修」を実施することで、上司と部下の「信頼関係」を構築する1on1の実践が出来ている。

・社内向けのアンケート調査でも、全体の7割の社員が「1on1に満足している」と回答。

詳細はこちら:上司と部下の「信頼関係」がカギ!MBOの運用を1on1で支える、グリーの目標管理とは

 

1on1で「ありがち」な失敗とは?


上記に挙げたようなメリットを得るためには、制度設計はもちろんですが、メンター・メンティの姿勢も重要になります。1人ひとりが正しい認識を持って、1on1を活用しましょう。

前提として、1on1には下記のようなスタンスでのぞむことが良いとされています。

・1on1はメンティのための時間。主役であるメンティが話したいことをテーマにする。
・メンターは、1on1を通じてメンティの行動と学習を促進し、モチベーションや成長スピードを高める。
・1on1はメンティとメンターの協働作業。一緒に考え、伴走する。

特に1on1の導入初期に陥りがちな失敗は、1on1が「評価面談」のような場になってしまうことです。

passed

マネージャーが一方的にメンバーに話をするような場にならないように、強く意識をする必要があります。

したがって、メンター側には、メンティの話を引き出し、深掘りする高いスキルが求められます。では、メンターが身につけるべきスキルについて、具体的に解説します。

 

1on1においてメンターに求められるスキル

 

1on1では、メンター自身の好き嫌いや善悪の評価を一切排除し、メンティの考えや思いをなぞりながら、同意したり、促したり、リアクション込みで「傾聴」するようにしましょう。

傾聴とは…

相手の話にしっかりと耳を傾け、相手が話したいことを引き出すこと。ただ単に会話を理解するだけでなく、表情や仕草までを意識して、相手の気持ちに寄り添いながら話を聞くことが求められる。


しかし、1on1の目的である「メンティの成長」を実現するためには、「ただ話を聞く」だけでは不十分です。1on1は、あくまでも協働作業。メンターとメンティがともに考えることで、双方の合意形成も促進されます。

具体的にメンターが身につけるべきテクニックとしては、下記のようなものが挙げられます。

success

アクティブリスニング

相槌 / 相手が言ったことを繰り返すことで、内容の深掘りを促すこと。

レコグニション

無条件の肯定的な配慮 / 相手が存在することを認めること。自分から見ると無責任でわがままな発言でも、「彼(彼女)はそう思っているんだ」と受け止める。

コーチング

経験から学び、次の行動をうながすための質問を主としたコミュニケーション手法。内省を促すためには非常に重要。

ティーチング

知識や技術を知っている人から知らない人に教える行為。

フィードバック

耳の痛いことを部下にしっかり伝え、彼らの成長を立て直すこと。期待する仕事の水準と、実際の成果の差を示す。

  コーチング ティーチング フィードバック

メンターの
アクション

引き出す 教える 伝える
メンティーの
ゴール
気づきを得て、
次アクションを決める

知識を得て、
業務に活かす

自分の現状を知り、
改善する。
メンターに
必要なスキル
質問力 指導力 伝達力
基本的なスキル 傾聴力、観察力、承認力


上記のようなスキルを身につけることで、対話を通じてメンターの課題を深掘りし、成長につなげることができるようになります。メンターの状態やレベルに応じて、使い分けるようにしましょう。

 

「うまくいく」1on1は何が違うのか?


次に、「うまくいく」1on1の実際の進め方を見ていきましょう。

progressing

①1on1のスタート時に、その場の「ゴール」を確認する

特にメンティが何らかの課題を抱えている場合、「今日の1on1が終わったときに、どういう状態になっていればいいか」というメンティの期待値を最初に聞くようにするとスムーズです。

これがないと、メンターの期待はずれな回答によってメンティからの信頼を失ったり、そもそも期待はずれなことを言ってることにメンター自身が気が付かない、といったことがあります。

②メンティが考えを整理することを手伝う

自分自身が話すことで考えを整理できた経験を思い出しながら、メンティが考えを整理するのを支援しましょう。メンティの頭の中にある言葉を発言してもらい、それを上手に並べるところを手伝うイメージです。場合によっては、紙に書きながら目に見える形で図解するのも良いと思います。

そして、沈黙が訪れても静かに待ってみましょう。沈黙が苦手でつい話してしまう方もいますが、その時間はまさに相手が「考えている」時間か、「考え始めよう」と助走している時間かもしれません。勇気を持ってじっくり待ちましょう。

③「学びの確認」を行う

「今回の件から何を学んだのか」ということを問いかけ、答えが出るように働きかけることで、メンティは内省と深掘りをすることができます。「今話していて気が付いたのですが…」という形で、ふと答えが導かれることもあります。

④次の行動を決める

最後に、メンティに次の行動を宣言してもらいましょう。「次の機会」をサポートすることもできる点で、社内で行う1on1はメリットがあります(外部コーチとの差別化のポイントでもあります)。

そして、そのコミットが達成されなくても、否定しない・責めないでニュートラルに振り返りを行い、内省を促しましょう。

いかがでしたでしょうか。

1on1について、より深く学びたいという方は、こちらのebook「1on1パーフェクトガイドブック(無料)」をぜひダウンロードしてみてください。

  • 1on1パーフェクトガイドブック

また、1on1を既に実施されていて、その運用や対話の質の改善を行いたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

 

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