メンターズ 事例

『自分は何者?』と悩んだマネージャーが、周囲を動かす存在に変化

作成者: 菊池沙津季|Aug 28, 2025 4:59:44 AM

|「メンターズ」を体験して変わったこと 

Before

多忙な状況のなかで、自分のこれまでの経験を丁寧に振り返る時間がなく、マネージャーとしての自己理解が不足していると感じていた。社内のメンタリング制度は存在するものの、どうしても利害関係が絡むため限界があり、第三者から客観的な意見を得たいという強いニーズを抱えていた。

After

相性がぴったり合うメンターと出会えたことで、安心して振り返りや相談ができるようになった。その結果、自分の学習意欲が大きく高まり、さらに社内外へ積極的に情報発信できるように変化。以前よりも自分自身を深く理解でき、マネージャーとして前向きに挑戦できる状態へと成長することができた。

 

体験の目的:

自分のニーズに合ったメンターと出会うことのできるサービスを探していた。

体験の背景:

多忙な状況のなかこれまでの経験を丁寧に振り返る時間が不足しており、マネージャーとして自己理解が不足している課題があった。社内のメンタリング制度では利害関係の限界を感じ、第三者から客観的な意見が欲しいと感じていた。

体験の効果:

相性がピッタリのメンターと出会うことができ、学習意欲が増したこと、積極的に社内外へ情報発信できる状態へ変化

 

|事業やお仕事の内容について教えてください 

H様:建物に最適環境を提供している企業で、ソリューションを第一線でお客様に届ける営業の仕事をしています。主に設計や見積もり作成、スケジュール管理があります。私はそれらを担うチームのマネージャーをしています。最近では海外との協業も多く、各国拠点とのコーディネーターも担当しています。国内のチームマネジメントだけではなく、海外チームとの多言語マネジメントにチャレンジできることも、この仕事の面白さのひとつです。

 

|メンターズを体験された背景について教えてください 

H様:私はキャリアコンサルタントの資格をもっているのですが、資格学習の段階でコンサルタント自身が「自己理解」を深めることが重要だと学びました。メタ認知とも言えると思うのですが、私はこの「自己理解・メタ認知」が深められていない感覚がありました。自己肯定感も低いと感じていましたし、「自分っていったい何者なのか?」という問いが残っていたんです。他者からみて自分はどういう存在として見えているのか?と疑問に思っていて。

マネージャーになると、社内では私の仕事やマネジメントのやり方を実際どう思っているのか、正直に指摘してくれる人がいなくなってしまったと感じていました。そこで、社外の人に自分自身をみてもらう機会が重要なのではないか、と思っていたんです。

 

社内のメンタリング制度もあって、社内の人がメンターになってくれるのですが、利害関係もあるのでどこまでオープンに自分のことを話して良いものか迷ってしまって…。自己理解のために活用するには限界があると感じていました。社外の人に客観的にみてもらった方がメリットが多いと思ったんです。

 

社内を見渡してみても、「あれ、この人自分のことを良くわかっていないかも…」と感じる人は結構いますよね。それであれば、まず自分が社外メンターを体験してみて、自分の周囲の人にもおすすめしてあげたい、と思ったことがきっかけで、社外メンターサービスを探し、メンターズに辿り着きました。

 

|メンターと話したテーマについて教えてください 

H様:これまでの人生経験の棚卸しや、今後のキャリアについて相談しました。メンターさんとは初対面でしたが、直感的に「この人にはなんでも話せる」と感じました。過去の経験を話したり、メンターさんの経験を聞いていく中で、ふと「挫折したことがないから、もっと挫折したい!」と感じたんです。挫折するくらいの原動力が今の自分にはもっと欲しい、という感覚です。

 

その感覚をメンターさんに伝えたのですが、メンターさんからは「挫折したい、ということは、これまでにも挫折した経験があるってことだよね?」と問いをもらったんです。そんな風に自分をみてくれる人はこれまで誰もいなかったので、はっとしてしまいました。確かに「挫折したことがない」と思い込んでいたけれど、そうではないのかもしれない、と。ずっと多忙な中を走り抜けてきたからか、どの経験が挫折だったのか、丁寧に振り返ることができていなかったのです。過去を振り返ると、確かに「これが挫折だったのかも…」と気づくことができました。

 

メンターさんとのセッションの前に、担当の方から事前ヒアリングの時間があり、そこでも丁寧に話を聞いてくださった上で「ピッタリのメンターさん」としてご紹介くださったんです。本当にぴったりのメンターさんで、これまでの仕事での経験の共通点も多かったのですが、自分が求めていた理想のロールモデルとしても、ピッタリの人選だったと感じます。

 

|体験後のご自身の変化について教えてください 

H様:メンターさんからは「何か変化が起こることを待っているだけではなくて、もっと自分から行動したり、情報発信をすることが大切」とアドバイスをもらったんです。「やったこと」だけではなくて「やってみたいこと」も周囲に伝えるようにしてみる、そうするとみんなが手を差し伸べてくれるようになる、と教えていただいたんです。苦手意識があったSNSでの発信も積極的に活用するように変化しました。

経営にも興味がでてきて、学びを深めて、同じように経営を学んでいる人たちともっと交流したいと思っています。

 

社内での活動にも意欲が増していて、社内のいくつかのコミュニティに声をかけて勉強会を開いたり、社内で実施されている1on1の振り返り会を企画したりと、活動の幅を広げています。

 

|どんな方に社外メンターをおすすめしたいですか? 

H様:そうですね、オープンマインドで自分のことを語ることができる人は、とても向いていると思います。あとは、視野を広げたいと感じている人にもぜひおすすめしたいです。社内だけではなくて、普段接点のないメンターとの対話だからこそ、改めて自分を語ってみて、アドバイスをもらうことで、新しい刺激に出会えると思います。

普段は仕事なので、どうしても売り上げのことばかりに意識が向きがちです。でも、この先の人生を戦略的に生きることができる人と、今しかみることができない人とでは、大きな差が出ると思うんです。だからこそ、社外メンターさんとの対話の時間だけは、自分の成長の可能性や未来のことについて意識を向けてほしいと思います。